介護職員は、高校卒業直後から資格がない状態でも従事できる職種だ。給料は勤務実績や資格によって設定され、スキルをもとにした額が支給されている。学歴よりも専門性に特化した知識や職務遂行能力が重視されている傾向があるのだ。
常勤スタッフの平均月給は、特別養護老人ホームが最も高い30万2,680円、介護老人保健施設で29万1,300円、ヘルパーステーションで26万4,680円となっている。日給に換算した額は、介護老人保健施設が最も高い1万2,588円、療養病床で1万2,681円、ヘルパーステーションで1万538円だ。時給に換算した場合には、ヘルパーステーションが最も高い。また同じ勤務形態や職種でも勤務地によっては給与に大きな差異がある。給料の基準を理解しておくことによって、好条件の転職先を見つけやすいだろう。
一般公開されていない求人の中には、高給与を始めとする好待遇の勤務条件を提示しているものが少なくない。サービス付き高齢者向け住宅の求人は他の施設では珍しい福利厚生制度を採用しているので、注目を集めている。特に、高級有料老人ホームは最新の設備を積極的に導入して質の高いサービスを追求する姿勢を大切にすると共に、優れた才能を持つ人材を選りすぐって雇っている。しかし、職員が必ずしも高給取りとは限らない。また、給料だけでなく休日数や夜勤の有無に着目して求人を探さなければ、転職によってプライベートの時間を失う事態に陥る危険があるため注意が必要だ。